万年筆で、自分の字が好きになる

少し前の話になりますが、30歳になりました。
誕生日の前に妻から、記念になにが欲しいか聞かれて、しばらく悩んだ末に万年筆をお願いすることにしました。

理由は、30歳という節目に、形に残るものがいいなということ、2018年の初めから紙の手帳をつけ始めたこと。そして「ほぼ日」の万年筆の特集を読んで、ピンときました。
今まで全く使ってこなかった万年筆に興味がわいて、ボールペンと何がどう違うのか、試してみたいと思ったんです。

文房具好きの妻に誘われるまま、銀座は伊東屋さんへ。万年筆の置いてあるフロアには、立派で綺麗な万年筆が整然と並んでいました。私の買い物はかなり速い方だと自覚していますが、この日もひと通り眺めた後、すんなりとパイロットのノック式万年筆を選びました。

「ほぼ日」で勧められていたのもありますし、かしこまらずに使える適度な価格帯、試しに持ってみてしっくり来たこと、そしてシンプルなデザインだったのが気に入りました。
名入れは断ろうとしたのですが、妻の勧めで入れてもらうことにしました。今ではより愛着がわくような気がして、名入れしてもらってよかったと思っています。

その日万年筆を持って帰ってインクをセットし、早速日記に書き込んでみると、あまりインクが出ません。こんなものかな?と使っていたら、1日2日と書いている内に、少しずつインクが出るようになりました。普段使う人には当たり前のことだと思いますが、やっぱり初めてというのは面白いものですね。

書いている内に、線の色に濃淡があって、絵を描いているような気分になりました。インクが乾くと少し色が薄くなって、綺麗に見えるのも面白いです。
そんな風に面白がって書いていると、以前よりずっと丁寧に字を書いていることに気がつきました。ボールペンで書いていたページは走り書きになったり、言葉もおざなりになっていた部分が多かったんですが、日記を書く時間自体ゆっくり取るようになったんです。

太さに合わせて字の大きさもある程度揃うこともあり、字を書いたページそのものが綺麗にみえるので、自分の書いた日記を読み返すときも楽しいです。上手くはないですが、自分の字もこれでなかなか悪くないな、と思えるようになりました。

道具に合わせて生活が少し変化するというのは、なんとも面白くて、嬉しいことだなあと思います。
こんなにモノに愛着がわいたのは、しばらく前に買ったギター以来かもしれません。大事に使います、ありがとうね。

お読みいただきありがとうございます。
昨日の晩に、初めてインクが切れました。

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